一般社団法人 日本栄養学教育学会
 

趣意書

 一般社団法人 日本栄養学教育学会の目的は、当面、管理栄養士養成課程における学部学生教育の理念(特に学習者中心の教育理念)、教育内容、教育技術等の研究、検討、情報交換を行うことであります。そして、管理栄養士養成課程での上記の課題について栄養士養成課程での教育のあり方も検討していくことといたします。本学会が軌道に乗ってまいれば、栄養学教育者の教育(FD)、大学院、卒後初期研修、卒後の継続教育(現職教育)などにも取り組んでまいりたいと考えています。
重要な課題は、知識偏重であったこと、問題解決・学習能力をあまり重んじてこなかったこと、クライエントとの人間関係、学生の自主性や動機づけ、学生のための内容でなく教育者が教えたい内容を教えてきたことが少なからずあったこと等々で、理念に係る課題は次から次へと出てまいります。

しかし、理念と並行して、当面、具体的には、国内外の情報を収集し、先ず、管理栄養士養成課程における、科目、その内容を検討したいと考えております。現時点では、文部科学省、厚生労働省の規定(大学設置基準等)、さらに管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)に束縛されています。これからは、管理栄養士養成課程の教員が主体となって当局に提言できるようにしなければなりません。たとえば、医学教育学会、薬学教育協議会、看護学教育学会等々は、何十年も前に設立されており、学部長会等と一緒になって、科目とその内容、コアカリキュラム、国家試験ガイドラインに対して提言してきました。

科目に続いて、実習、実験、演習、そして臨地実習についても、さらに教養科目(基盤科目)、その他の科目についても検討し、情報交換していかなければなりません。

従来、数々の問題点を教員が個人レベルか、学科内レベルで取り組んできましたし、日本学術会議や日本栄養改善学会でも検討されてきました。しかし、今や、教員自らが将来展望をもって研究、検討していくべき時期であると思います。

以上のような趣旨にご理解を賜りまして、是非、ご参画くださいますことを、切にお願い申し上げる次第です。何か、ご質問がございますならば、事務局までお問い合わせください。